何年も続けているバイトの時給が昇給しない
最初に、アルバイトの求人情報誌などをチェックするときにまず、否が応でもチェックするのは時給、いわば給与の欄ですよね。高いにこした事はないですが、項目に昇給ありの場合などあり、などと書いてあったからすぐ上がっていくものだと思ったら、全然上がらないどころか、そのまま給与が抑えられているというケースも多々あるというようです。これっておかしくないですか、他のバイトの子、新人の子と同じ給料なんて。何年も働いているから、店のレジ締めや鍵の開け閉め、さらにはバイトのシフトの管理、新人の教育をしつつ、自分の業務も通常どおりこなす、人の2倍も3倍も働いているのにも関わらず、同じ賃金、これはもうバイトやめてやろうかと真剣に思う。そう思っても仕方がありません。他の人より働いているのにも関わらず、同じ給料とはいささかおかしいですもんね。
時給のアップは店長や店のオーナーなどのさじ加減で決定しているのでしょうか。
労働者の権利を守る、労働基準法には、昇給の事に関しては明示されていません。ということは、昇給しなくても店側は処罰されない、そんな悲しい事態なのでしょうか。なんと驚く事に、昇給に関しての条文はないのですが、賃金値下げに関しては労働基準法に明示されており、一回の減給額が平均賃金の一日分の半額を超えてはならず、かつ、一賃金支払期における減給の総額がその期における賃金総額の十分の一を超えてはならないという制限があります。
これでは減給をすることを前提に考えられているみたいでおかしいですよね。
では、昇給しなくても店を法的に訴えることはできないのでしょうか。
昇給に関して具体的なワードはないのですが、労働条件の規約書として明示されているかが問題になります。改正パートタイム労働法第6条では労働条件の明示事項として「昇給の有無」が挙げられています。
よくバイトの就業の際に、労働条件もろもろを書いた紙を渡されることがあると思います。これに昇給に関して明示されている条文があれば、その通りに店側もアップしないといけないですし、なければ店側はアップする必要はないということです。
では具体的にどのくらいの額が妥当なのでしょうか、だいたい早い人でバイト開始から半年で、スタート時より200円以上アップしたという人から、勤続1~3年で100円程度といったりまちまちです。なので、就業規則ははじめにチェックしとかないと、あとから変更するということはないと考えましょう。